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勝手な世の中の連中なんかに躍らされやしない。自分たちの手で、みずからの人生を切り開いてゆく。CANDY GO! GO!の生きざまを示した主催公演の模様をレポート。この気迫と熱気は、4月8日の恵比寿LIQUIDROOMワンマン公演へ繋いでいく!!
CANDY GO! GO!が、バンドを従え定期的に行なっている主催公演「NEXT Girl’s-ONE!」。3月29日(月)にTSUTAYA O-NESTを舞台に開催した同イベントには、Re:INCARNATIONとリトルリリスがゲストで登場。4月8日の恵比寿LIQUIDROOM公演でも演奏を担うナカダツバサ(G)/鈴木諒介(G)/かのーつよし(B)/マーシー(Dr)を従えたこの日のライブの模様を、ここにお伝えしたい。
演奏陣が届けたのが、CANDY GO! GO!の新しいオープニングSEとなる「スパンコール」。ノイズのようなすさまじい音の洪水が舞台上から降り注ぐ。ライブは、激しい音の唸りを上げながら幕を開けた。磯野未来が、なぎさりんが「Yes-Yes-Yes」に乗せ、身勝手な世の中の連中なんかに躍らされやしない。自分たちの手で人生を切り開いてゆくと宣言。冒頭から気持ちのアクセルをグッと踏み込み、熱を持った歌声をメンハーたちはぶつけてゆく。強く生きる意志を示す熱意に触発され、フロア中から無数の拳が突き上がる。CANDY GO! GO!のライブではお馴染み、フロア中のみんなで意志を一つにして盛り上がってゆく光景だ。これを最初から味わわないと、CANDY GO! GO!のライブじゃない。
唸りとウネリを上げて演奏は突き進む。彼女たちは「Deep Surrender」を通し、艶かしい姿も見せながらも観客たちを挑発してゆく。この曲では、とくに杉本莉愛が挑戦的な姿勢のもと、観客たちを煽るように歌を突きつけていた。見ている人たちを射抜くような歌声が胸を熱く掻き立てる。
フロア中へ輝く音の光を降り注ぐように歌ったのが、「Fake News」だ。彼女たちは笑顔で騒ぐ仲間たちへ向け、これからも、ここからも、いつまでも、この空間に生まれる熱を共に未来へ繋ぎ続けようと熱い歌声の手を伸ばしてきた。声を出せないぶん、誰もが全力で手拍子をぶつけていた。舞台上も、フロアも、本気で求めあっている。その熱意がある限り、未来は自分たちで作りあげていける。あとは、その仲間をもっともっと増やすだけだ。
次にリードヴォーカルのバトンを受け取ったのが、大学を卒業し、CANDY GO! GO!に就職した夏井さら。彼女たちは、TVタイアップの決まった「Precious」を歌唱。ここで生きてゆく意味を、この歌でも彼女たちは伝えてきた。胸をときめかすラブソングも素敵だと思う。でも、今のCANDY GO! GO!は、なぜ歌い続けるのか、なぜ仲間たちと絆を結ぼうとしてゆくのか、なぜライブという空間を守り続けるのかなど、自分たちの存在する意味や意義を伝えてゆく歌を軸に届けている。「Precious」のような爽やかな歌にも、彼女たちは火傷しそうなほどの熱情を詰め込んできた。彼女たちの闘い続ける意志が胸へ刺さるたびに、気持ちが熱く昂る!!
絶望の中でもがき、苦しみ、あがく姿を歌いあげる「事件File.055」でも、なぎさりんの切々とした歌声が胸に鈍い痛みを持って突き刺さる。その痛みさえ、彼女たちは生きてゆく実感を得る力に変えていた。どんなに心うちひしがれようと、ここで生きていく。彼女たちは、自分たちが存在してゆく意味を、愛おしい存在を求めてゆく理由を、この歌を通しても伝えていた。
10年間という歩みの中で培った、揺るがない意志。それをCANDY GO! GO!は、魂を熱く掻きむしる「Since 2010~」に乗せ力強く歌っていた。その想いに共鳴したフロア中の人たちが拳を振り上げ、身体を揺さぶり、想いを返していた。歌う理由を明確に持っている表現者が伝えるライブは、無条件に気持ちを熱くさせる。騒ぐ気持ちを抑えきれなくて壊れそうになる。
同じく、10年間という歩みの中でメンバーたちが感じてきた心の声を、CANDY GO! GO!は胸騒がせる「Infinity」に乗せて届けてゆく。気持ちを嬉しく騒がせる開放的なロックナンバーに触れながら、騒ぎたい気持ちがどんどんアガりだす。誰もが本当は、彼女たちと一緒に声を張り上げ叫びたかったはずだ。そのもどかしさを、観客たちはグッと握りしめた拳に込めながら、食い入るように舞台上のメンバーたちの姿を見つめていた。今は、心の中で熱くなれればいい。沸き立つ熱が身体中を駆けめぐる、この騒ぎたい衝動に身を焦がしていることでも、生きてゆく実感は十分に感じられる。終盤では叫ぶ変わりに、フロアの最後方の人たちまで大きく手を突きあげ、沸き立つ気持ちを解き放っていた。
ギターの音が、もっと騒げよ、自分を全力で開放しちまいなよとけしかけるように猛る音をぶつけきてきた。沸騰したロックンロールナンバー「The last of days」の登場だ。メンバーたちは、挑発するように熱い声をぶつけてゆく。同時に、仲間たちの想いを全身で受け止めるように笑顔で温かい声も届けていた。フロア中から天高く突き上がる数多くの拳。舞台上のメンバーたちの動きも何時も以上にダイナミックだ。昂り続ける熱を互いに感じあいながら、僕らは最強の存在になっていた。その気持ちに染まっていけることが幸せであり、喜びだ。むしろ、もっともっと長く味わいたい。だからこそ、その続きを4月8日の恵比寿リキッドルームでとことんまで味わおうじゃないか!!
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
【News!!】
夏井さら作詞&リード曲の
CANDY GO!GO!『Precious』が
TBSテレビ『開運音楽堂』(関東のみ:早朝)
「あすきょうの開運音楽占い」コーナー4月~5月タイアップソングとなりました!
放送予定
4/3(土)・4/17(土)・4/24(土)・5/1(土)
5/8(土)・5/15(土)・5/22(土)・5/29(土)
【CM-10周年記念公演/リキッドルーム-】CANDY GO!GO! 10years anniversary Series Final One Man LIVE “GIGS – XTRAILS”
<今回はCANDY史上初の、ワンマン公演を同時生配信!!>
CANDY GO!GO! ~10years anniversary Series ”FINAL”「GIGS – XTRAILS」
2021年4月8日(木) 会場:LIQUIDROOM
https://www.liquidroom.net/access
OPEN18:00 START19:00
前売2500円 当日3000円 1D代別
*前売券の販売: CANDY出演の各ライブ会場物販時に販売。
*取り置き予約申込み:
予約フォーム http://candygogo.jp/live-schedule/
またはメール:info@candygogo.jp 迄 ★販売&予約~いずれも席は限定販売数のため、先着にて〆切!
*当日ライブ生配信:2000円
・視聴申込【TIGET LIVE】
https://tiget.net/events/122257
(後日アーカイブ映像は、別途販売となります)
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永瀬りか twitter
@rika_nagase
杉本莉愛 twitter
@smile_riaivi
夏井さら twitter
@natsuisara
宇野みずき twitter
@mii___candy
★データ★
CANDY GO!GO!主催
「NEXT-Girl’s ONE in O-NEST」
2021年3月29日(月)
会場:TSUTAYA O-NEST(渋谷)
OPEN18:00 START18:20
予約2500円 当日3000円 各1D代別
出演:CANDY GO!GO! 、Re:INCARNATION
ゲスト:リトルリリス
CANDY GO!GO! ”Guest Musicians BAND”
Gt : ナカダツバサ
Gt : 鈴木諒介
Ba : かのーつよし
Dr : マーシー
SET LIST
「スパンコール」オープニングSE(新)
「Yes-Yes-Yes」
「Deep Surrender」
「Fake News」
「Precious」
「事件File.055」
「Since 2010~」
「Infinity」
「The last of days」
FEATURED
- 現在はデジタルアーティストとして活動する元音楽プロデューサーの月光恵亮氏が無観客配信トークライブ
- 音楽家として高い評価を受け、書き手としても注目を集める寺尾紗穂。これまでの集大成となる待望のエッセイ集が発売。
- タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.10】× OSAWA17(I HATE SMOKE RECORDS / THE SENSATIONS)(後編)『シーンへの危機感から掴み取った「生活」と「音楽」を続けて行く意味』
- タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.11】×竹澤浩太郎(Wanna-Gonna)(前編)『「音楽」を長く続けるにはどうしたらいいか?から導き出される「生活」』
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タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.1】× 安孫子真哉(KiliKiliVilla)
「家族との生活」と「音楽の場所に戻る覚悟」(前編)